9月17日にアメリカ軍岩国基地(山口県岩国市)で始まった空母艦載機の陸上での模擬着艦訓練、FCLPが25日で終了したと国から岩国市に連絡がありました。事前の通告よりも1日早い終了です。

中国四国防衛局から岩国市に「岩国基地で行われていたFCLPは、25日に終了したとアメリカ側から連絡があった」と情報が入りました。

FCLPは滑走路を空母の甲板に見立てた空母艦載機の陸上での模擬着艦訓練です。

通常は東京の硫黄島で実施されますが、9月1日に噴火したためアメリカ軍が防衛省を通じて「岩国基地で行う」と通告していました。

期間は9月17日から26日まででしたが、1日早く終了したことになります。

岩国市のまとめでは期間中の6日間で、FCLP関連の飛行は882回でした。

人がうるさいと感じる70デシベル以上の音を5秒以上測定した回数は、滑走路北側の川口町で1431回、南側の尾津町で1541回でした。6日間で昨年度1年間のおよそ2割の騒音を測定したことになります。

市に寄せられた騒音への苦情は1064件でした。

訓練は事前に通告された終了予定時刻を過ぎて続くことも多く、実施しないとしていた祝日にも早期警戒機E2Dがタッチアンドゴーを繰り返しました。

県や市は「岩国基地でのFCLPは容認できない」との立場で、中止を要請にしたもかかわらずFCLPが強行されました。