ワルモンは「ヒーロー」なのか?
釜賀警視は、自称詐欺師というマスコットの在り方として「決してヒーローには仕立て上げない」と強調する。
「警察が悪者をヒーローにする、ということではありません。人気者にしたいという訳でもない。詐欺の手口を広めるためにも、より『目に留まりやすい形』を探しました。それほど現状は深刻ということです」
また、県警のシンボルマスコットである子グマの警察官『ゆっぴー』との扱いにも一線を画する。
例えば2体が同時にイベントに登場した際には、ゆっぴーがワルモンの腕をつかんで見張っていた。

他にもワルモンの新衣装として警察官風の帽子を検討したことがあったが「ゆっぴーと見た目が似てしまう」として見送った。
あくまで警察官の仲間としては容認せず、監視対象とする考えだ。
一方、ワルモンは10月に入り「オレ様キャラ」でSNSデビューを果たすなど、活動の幅を広げている。
アンチヒーローとしてのワルさと、マスコットとしての憎めなさ。県警はそのかじを取りながら、詐欺の手口もろ共、認知度の向上を目指していく。
ところで…
当のくまモンは、「そっくりさん」の登場をどう思っているのだろうか?
RKK熊本放送の取材に、くまモンはこのようにコメントしている。
「ボクに似ているっていうひともいるかモン!?みんなもワルモンに気を付けて欲しかモン☆」