「和え玉(あえだま)」と呼ばれるサイドメニューを提供するラーメン店がじわじわ増えています。替え玉との違いは何なのか?そして人気のワケとは?

そのまま&味変もOKな「和え玉」

ラーメン業界最高権威の「TRYラーメン大賞」の名店・にぼし部門で3年連続1位を獲得している『中華そば 児ノ木(ちごのき)』(東京・上落合)。

看板メニューは3~5種類におよぶ大量の煮干しをじっくり火にかけ、旨味を最大限に引き出した“煮干し出汁100%”の「純煮干しそば」(1100円)です。

THE TIME,マーケティング部 山根千佳部員:
「煮干しの旨味も、ほんのりとした苦みも感じられる。ものすごくおいしい」

取材した日も多くのお客さんが舌鼓を打つ中、ラーメンを食べ終わった皆さんが頼んでいたのが…

「すみません!“和え玉”お願いします」

「鶏油和え玉」(300円)です。

小さい油そばみたいな見た目で、替え玉に刻んだチャーシュー、長ネギ、煮干し粉がトッピングされ、どんぶりの底には「鶏油」と、ラーメンの味の決め手となるタレ「かえし」。

そう、和え玉とは、麺のおかわり「替え玉」に、味やトッピングを加えたものなのです。

よく混ぜて、そのまま食べても「鶏の旨味がすごい。めちゃくちゃ濃厚」(山根部員)
続いて、つけ麺風にラーメンのスープにつけると…

山根部員:
「すごい。煮干しと鶏がまとめて一気に来る。ものすごい旨味」

それにしてもなぜ、和え玉の提供を始めたのでしょうか?

店主・木内克典さん:
「茨城・つくば市にある『煮干中華ソバ イチカワ』さんが発祥で、食べに行って衝撃だった。味が変わる楽しさとか、最初から最後まで飽きずに食べてもらえる」