生徒たちの青春を彩り、学校のシンボルともなる制服ですが、福島市の福島成蹊高校では、大きな変化を遂げようとしています。

生徒「これを着て歩き回りたい」
こう話す生徒が身に着けているのは胸に校章がついたパーカー。実はこれ、制服なんです。福島成蹊高校(福島市)では、福島県内で初めて制服にパーカーを取り入れることを決めました。
この高校では、来年度から大規模な「学校改革」が行われることとなっていて、パーカーの制服もその一環として導入されます。
福島成蹊高校・二瓶貴之副校長「少子化の波もある。子どもたちが学校生活に求めるものも多様化している。本校としてはしっかりと魅力を作って生徒の皆さんをお待ちしたい」
今回の学校改革では、生徒の進路によって選ぶコースの再編成や特待制度の充実のほか、クラブ活動にeスポーツを取り入れることなど、生徒のニーズの多様化に合わせた内容が特徴です。
こうした中で、制服も選択の幅が広がりました。さっそく、パーカーを試着した生徒たちは……。
試着した生徒「僕ら高校生は動くことが多いので、こういう動きやすい生地はありがたい」
試着した生徒「今までになかった着こなしができるので、学校生活のモチベーションが高まると思う」

このほかにも、近年の厳しい暑さに対応し県内で初めてハーフパンツを採用しました。さらに、女子生徒のブラウスやリボンなどは複数の色から選べるようになります。
二瓶副校長「選ぶ楽しみが子どもたちの毎日に潤いを与えて、充実した学校生活を送ってもらえたら非常にうれしい」
福島成蹊高校ではこうした改革を通して生徒一人ひとりが満足できる学校生活を追求したいとしています。