富山地方鉄道が一部区間を廃止する考えを示している立山線についてです。立山町の舟橋町長は、高校生たちに「立山線を残したい」と訴え、路線存続のためのアイデアを求めました。

立山町にある雄山高校で講演を行ったのは、立山町の舟橋貴之町長です。講演のテーマは、町の喫緊の課題となっている「富山地方鉄道と立山線」。

立山線をめぐっては、富山地方鉄道が行政から支援を得られなければ岩峅寺ー立山駅間を廃止する方針を示していて、県や立山町などが存続のあり方を探っています。


舟橋町長は、去年立山黒部アルペンルートを訪れた観光客82万人のうち10万人が立山線を利用していることから、路線の維持に向けた持論を披露しました。

立山町 舟橋町長「私たちは地鉄の電車高いと思うけど観光地に行った時に1420円だろうが2000円だろうがあまり気にしない、観光客の人から2000円とれば、2億4000万円の収入になる」

舟橋町長は、定期の運賃は据え置いたうえで立山線を利用する観光客を増やすことで、路線を存続したいと訴えました。

立山町 舟橋町長「そういった方々にどんどんどんどん乗ってもらって、この地鉄立山線を残したい。残すことによって、町外の高校生も雄山高校に来られるし、町内の高校生が町外の高校に行くことができる」

講演を受けて、今後、生徒たちは、立山線利用者の増加をはじめ町の課題解決のアイデアを出していく予定です。
