福井鉄道は、グループ会社の役員が10年間にわたって総額およそ7000万円を私的流用する業務上横領があったと明らかにしました。

福井鉄道によりますと、グループ会社で旅行・タクシー・石油事業などを展開する「福鉄商事」の役員が、2015年9月から2025年8月の10年間にわたって私的流用を繰り返し、総額およそ7000万円を横領したということです。

8月に内部告発を受けて社内を調査したところ、役員本人が聞き取りに対して横領を認めたということです。

福鉄商事は24日、臨時の株主総会を開きこの役員を解任したほか、4年前に同様の内部告発があったにもかかわらず十分な対応を取らなかったとして、当時社長だった現在の取締役会長も解任しました。

役員の家族はおよそ7000万円の損害を全額弁済する意向を示していて、福鉄商事は弁護士と相談したうえで刑事告訴するかどうか検討することにしています。