「銭形平次捕物控」で知られる岩手県紫波町出身の作家、野村胡堂は江戸時代の浮世絵師、歌川広重の作品のコレクターとしても知られています。
胡堂が集めた広重作品との数々と、それらが胡堂の作品のどのような形で生かされたかをテーマにした企画展が、紫波町で行われています。

「シューベルトやブラームスを聞いて、広重を眺めながら銭形平次を書くのが私の仕事」という言葉が残っているほど、広重の作品が生活に溶け込んでいた胡堂。

紫波町の野村胡堂あらえびす記念館には、胡堂のコレクションした歌川広重の「東海道五十三次 行書版」57点のうち16点と、野村胡堂が東海道を舞台に描いた「三万両五十三次」や「花吹雪東海道」「敵討道中双六」などの小説など、60点あまりの資料が並んでいます。