養蚕が盛んな福島県川俣町では、繭の豊作を祈って奉納されたネコの絵馬の展示会が開かれています。

川俣町で開かれている展示会では、町内にある「猫稲荷神社」に奉納された、猫が描かれた絵馬180枚が展示されています。

川俣町では、養蚕が盛んだった明治時代に繭を食べてしまうネズミの被害を防ぐため、「猫」を神様として祀っていました。当時の人たちは、繭を作るときに猫が描かれている絵馬を1枚借り、繭がたくさんできた際には、お礼として絵馬を2枚にして神社に奉納していたと言われています。その風習により、猫稲荷神社には現在655枚の絵馬が保管されていて、毛糸玉で遊ぶ猫が描かれたものなど絵柄もさまざまです。

この作品展は、11月9日まで「かわまたおりもの展示館」で開かれています。