NATO=北大西洋条約機構はロシアの戦闘機がエストニアの領空を侵犯したことを受け、NATO条約第4条に基づく緊急会合を開いたと発表しました。

NATO ルッテ事務総長
「意図的であろうとなかろうと、ロシアがこうした危険な行動を続けることは望まない。NATOは同盟国の領土をすべて守り抜く用意があります」

ルッテ事務総長は23日、NATO条約第4条に基づき、最高意思決定機関の北大西洋理事会が緊急会合を開いたと明らかにしました。

会合は19日にロシアの戦闘機がエストニアの領空に侵入したことを受けて開かれたもので、ルッテ氏は「人命を危険にさらす行為だ」としてロシアを強く非難しました。

また、22日にデンマークなどの上空でも大型の無人機が飛行したことについて関連を問われると、ルッテ氏は「デンマーク政府が調査中だ」としたうえで、「必要ならNATOも支援し同盟国全体で対応する」と述べました。

ロイター通信によりますと、NATO第4条の発動は1949年の創設以来あわせて9回ですが、今月はポーランドとエストニアでの領空侵犯を受け、2度相次いで行われました。