ロシアのプーチン大統領はアメリカとの間に残る唯一の核軍縮条約について、来年2月の失効後も1年間は条約内容を順守する用意があると表明しました。
ロシア プーチン大統領
「現在の極めて不安定な時期において、新STARTによって確立された現状を維持すべく努めることは正当である」
プーチン大統領は22日、政権幹部らを集めた安全保障会議で、来年2月5日に期限を迎える新START=新戦略兵器削減条約について、失効後も1年間は条約の内容を順守する用意があると表明しました。核の軍拡競争の誘発を避けるためなどとしています。
アメリカ側にも同様の措置をとるよう求めていて、アメリカが抑止力の均衡を損なうような行動をとれば、「我々は対応する」としています。プーチン大統領としてはトランプ大統領が関心を示してきた核軍縮の分野で米ロ間の対話を探る狙いとみられます。
プーチン大統領の表明について、アメリカ・ホワイトハウスのレビット報道官は「トランプ大統領も認識している」としたうえで、「私はとても良いものだと思うが、今後、トランプ大統領自身がコメントする」と述べました。
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