明治の文豪、ラフカディオ・ハーン・小泉八雲とセツ夫婦をモデルにしたドラマが9月末から始まるのを前に、ひ孫で小泉八雲記念館の館長を務める小泉凡さんが松江市内で講演しました。
聖教新聞社島根支局が開いた講演会には、東京からを含むおよそ300人が参加しました。
小泉八雲記念館・小泉凡 館長
「セツお婆ちゃんっていう人はね、晩年までこの鏡の前に座ってしっかりと身だしなみを整えていたっていう話を聞いたんですね」
小泉凡さんは、身内ならではのエピソードを織り交ぜながら、夫婦が共有していたオープンマインドの考えや日本文化に関する八雲の著作が太平洋戦争後の日本占領政策決定に深く影響していたことなどを
紹介しました。
参加者
「特にオープンマインド、こんにちの世界にも共通するような思想性の部分は大変勉強になりました」
「きょう聞きました講演の内容をしっかり胸に留めて、展開して行って行きたいとすごく思いました」
小泉八雲記念館・小泉凡館長
「(全国の人が)ハーンやセツ、あるいはその精神、オープンマインドにも関心を持って頂いて、出来れば松江に来て頂きたいなって。1日今、70件くらいの(講演や推薦文の)依頼のメールを頂いてまして。まずは健康第一で(自分が)バテバテにならないように」
小泉凡さんは、対立や分断、自国優先主義が広まる今八雲のオープンマインドの思想が広がって欲しいと強調しました。