今月18日、茨城県境町で発生した突風について、気象台は「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性が高いと発表しました。いずれも「竜巻」とは違います。

今月18日、茨城県境町で突風が発生し、重さおよそ25トンのクレーンが倒れる被害があり、水戸地方気象台は機動調査班を派遣し状況を調べていました。現地調査の結果、気象台はこの突風をもたらした現象は「ダウンバースト」か「ガストフロント」の可能性が高いと発表しました。

「ダウンバースト」は積乱雲から吹き降ろした空気が地面にぶつかって激しい風が起きる現象で、「ガストフロント」は積乱雲の下にできた冷たい空気の塊が地表の暖かい空気とぶつかった際に発生する現象です。いずれも渦を巻いた上昇気流によって発生する「竜巻」とは違います。

気象台は、現地調査で突風の発生時間が比較的長時間であったことや、強い雨が降っていたという証言が複数得られたことなどから判断したとしています。

つくば市内でも建物1棟が倒壊するなどの被害が発生していて、気象台はつくば市の調査結果についても、あす以降に公表するとしています。