新型コロナ第8波への警戒に加え、いま懸念されているのがインフルエンザとの同時流行です。対応策として備蓄が呼びかけられ、需要が高まっている抗原検査キットについて取材しました。
(安部記者)「薬局の倉庫を見せていただいているのですが、これが新型コロナの抗原検査キットですね。そして、ここにも段ボールで保管されています」
大分県立病院の前にあるO・P・A薬局。今月中旬から抗原検査キットを買い求める人が増えているといいます。
(O・P・A薬局 都甲大介薬剤師)「1日20人程度は買っていく。1人が5~10本買うことも多い」
この薬局では在庫を切らさないよう、常に200キットを準備。用紙に名前や住所などを記入すれば簡単に購入できるということです。
(都甲大介薬剤師)「自宅で手軽に検査できるという意味で、(購入者は)安心したいという気持ちが強いのでは」
新型コロナの感染者は今月に入って急増。県内でも「第8波」への警戒が続いていますが、県がこれからの時期、最も危惧しているのが、インフルエンザとの同時流行です。
(県福祉保健部・藤内修二理事)「12・1月とインフルエンザもコロナも流行がかなりの規模になる。発熱外来が混んで診察が受けられないということも起こりうるので、キットを購入しておいて流行に備えてもらうことが大切」
月に50万回分の検査キットを生産している宇佐市のアドテック。新型コロナとインフルエンザの同時流行に備えて、新商品を開発しました。
(アドテック企画開発部・小林薫部長)「こちらが弊社が開発した新製品となります。インフルエンザとコロナを同時に検査することができます」
この製品は新型コロナとインフルエンザA・B型の3種類を同時に判別。わずか5分で結果がわかるため、検査の時間短縮が期待されています。
(アドテック企画開発部・小林薫部長)「2つの検査ができることで医療現場での負担軽減にはなるのでは。メーカーとしては精一杯、生産に注力して対応していきたい」
このキットは医療機関で12月8日以降使用される予定ですが、薬事承認が下りれば一般販売向けに薬局などへの出荷も検討しているということです。
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