競技中の「接触」に物議も…故意か否かどう判断?

井上キャスター:
もう一つ、「接触」がありました。15日に行われた、男子3000m障害です。三浦龍司選手が最後の障害で後ろの選手と“接触”、失速して8位となりました。

「あと一歩惜しかった」と思うのと同時に「こういうスポーツなのかな」など色々な感情になりましたが、この辺りはいかがですか。

木村文子さん:
私は100mハードルでレースをしていましたが、隣の選手と接触することはありました。

国際大会でもよくあることだと思いますが、3000m障害は隣の選手だけではなく、選手同士の前後の間隔は思っているよりも近いので、三浦選手自身が悔し涙を流されていた気持ちも、競技をしている選手が見えている距離感もあるので、競技をしている選手にしかわからない悔しさもあると思います。

井上キャスター:
悪質な接触かどうか、線引きはどうしているのでしょうか。

木村文子さん:
そこも難しいです。「悪質ではない」と選手は伝えてくると思うので、何を基準にするのかはすごく難しいです。なので、大会ごとに判定する人をきちんと置いて、その人の判定のもとでやっているという形です。

井上キャスター:
今回、日本陸上連盟としては“妨害行為”として抗議をしましたが、話し合いの結果、棄却となりました。

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<プロフィール>
木村文子さん
陸上100mハードル元日本代表
2012年ロンドン・2021年東京オリンピック出場
現在は講演や解説などで活躍
昨年第一子を出産