「危険な高温」の日 過去最多 地球温暖化の影響か
一方、2025年の夏は「本当に暑かった」と感じた人も多いのではないでしょうか。

最新のアメリカの研究機関の分析によると、健康リスクを高めるとされる「危険な高温」の日数は、この夏日本全体の平均で62日にのぼり、このうち約3分の1が、地球温暖化の影響だったということです。(1991年~2020年の観測に基づいて)

都市別では、大阪で62日、東京は66日、最も多かったのは札幌で、70日にのぼったということです。
“暑さ”は農作物にも影響 暑さに強いアボカドに期待
温暖化の影響は、農作物にも大きな打撃を与えています。
柑橘類の果物などを育てる、農家の説田さん夫妻。11月に「早生みかん」の収穫を迎えるそうですが、すでに割れて果実が剥き出しに。

たからのはたけ 説田有佳さん
「(暑さで)乾燥してたところに、雨が急にたくさん降って、皮が十分に成長と共に伸びていないから、パッて割れちゃったんだと思います」
猛暑でミカンが傷む一方、この農家では温暖化を見据え、別の果物も育てています。

「森のバター」と呼ばれるアボカドです。
たからのはたけ 説田慶樹さん
「ミカンが割れているのは悲しいんですけど、この子達(アボカドは)は暑いの大好きなんで、そういう時でも元気なのをみるとバランスがとれる」
暑さに強く、栄養も豊富なアボカド。来年の収穫に期待がかかります。

たからのはたけ 説田有佳さん
「とにかく持続可能な農業ができるように。『気候変動で日本が暑くなってしまったので、農家がみんな諦めちゃった』というのでは、終わってしまうと思う。新しい日本の産物が増えていくことに、より多く力を使えればなと」