佐賀県吉野ヶ里町の職員が町長のパワハラを訴えて死亡した問題です。第三者委員会は町長によるパワハラを一部認定しました。

吉野ヶ里町によりますと去年11月、当時、財政協働課長だった男性が伊東健吾町長からのパワハラを訴え、死亡しました。

議会に詳しい調査を求める声が寄せられたことなどを受け、町は今年6月、伊東町長の発言などがパワハラにあたるかを調査する第三者委員会を設置。

第三者委は町長や職員への聞き取り調査を進め、16日、町に報告書を提出しました。

第三者委は報告書で、町長が去年4月、男性に対し「建設課にいっそ代われば良いではないか」と発言したのは「報復的」だったとして、パワハラにあたると認定しました。

ただ、パワハラと男性の死亡との因果関係については「調査の対象になっておらず、別の調査と検討が必要だ」としています。

報告書の提出を受けて伊東町長は、「一人の職員が亡くなられたことを重く受け止めております。提出された報告書を真摯に受け止め、まずは、ご遺族にお詫び申し上げます。今後の対応等につきましては、記者会見で述べさせていただきます。」とのコメントを出しました。

町長は、18日午後3時に会見を開く予定です。