議会に報告することなく愛媛県西条市が進めていた、新しいホールと健康増進施設の計画について16日、市長と議会が意見交換を行い、議会側からは反対の声が相次ぎました。

事業は西条市内の商業施設「いとまち」付近の民間の土地に100人以上が収容できる多目的ホールを、現在、休館している市の温泉施設を改修し、健康増進施設をそれぞれ整備しようというものです。


総事業費はおよそ26億円が見込まれ、高橋市長は、議会や市民に報告しないまま、6月に国へ交付金を申請し、先月、半額補助の内示を受けていたことが、先日の議会で明らかとなり、批判が出ていました。

16日開かれた議会との意見交換の冒頭、高橋市長は・・・

西条市 高橋敏明 市長
「まず初めに今回の申請にあたりまして十分な説明の機会を持たないまま進めることになりまして、議員の皆様や市民の皆様には不安やご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」

謝罪したうえで、交付金申請のいきさつや施設の必要性を説明しました。

これに対し市議からは「事業の必要性が感じられない」と反対意見が相次いだほか、市側の負担額などに関する質問が出ていました。

国への申請取り下げ期限は今月26日までだということで、事業の行方が注目されます。