愛媛県新居浜市内でベトナム人男性を車で連れ去り、現金などを奪った、などとして強盗傷害などの罪に問われているベトナム人の男に、松山地裁は16日、懲役4年6か月の判決を言い渡しました。
判決を受けたのはカオ・バン・タン被告29歳です。

判決などによりますとタン被告は2020年6月、借金の取り立てのためベトナム人の男3人と共謀し、新居浜市内にあるコンビニの駐車場でベトナム人の男性を包丁で脅し、車で連れ去ったということです。

さらに、松山市余戸南に向かうまでの車内で暴行や脅迫を加え、現金22万円やキャッシュカードを奪ったうえ、右腕にけがさせたとして、監禁や強盗傷害などの罪に問われています。

松山地裁で開かれた16日の判決公判で、渡邉一昭裁判長は「危険で執拗な犯行で結果も重い」などとする一方、「確定している共犯者の刑も考慮せざるを得ない」として懲役6年の求刑に対し、懲役4年6か月の判決を言い渡しました。