■東京2025世界陸上競技選手権大会(13日、国立競技場)

男子2人、女子2人で行われる混合4×400mリレーの決勝が行われ、初の決勝進出を果たした日本は、3分17秒53をマークし、過去最高の8位入賞を果たした。優勝は3分08秒80の大会記録を更新したアメリカで、連覇達成となった。

同日行われた予選では、3分12秒08の日本記録で史上初の決勝進出を決めた日本。予選から1走と3走を入れ替えて、1走にパリオリンピック™代表の吉津拓歩(27、ミキハウス)、2走に井戸アビゲイル風果(24、東邦銀行)、3走に今泉堅貴(23、内田洋行AC)、アンカーに松本奈菜子(28、東邦銀行)のメンバーで挑んだ。

3レーンの日本は、1走の吉津が2走・井戸に順調にバトンをつなぐと、8位で3走・今泉へ。粘りの走りを見せたが、アンカー・松本も順位を上げられず、8位入賞となった。

レース後、世界陸上初出場で1走を務めた吉津は「単純に自分がまだまだ弱いなと思いますし、安定してない自分の技術不足の部分でもあるなと思うので、世界で戦うためには、もっともっと力をつけていかなければならないなと、世界と戦ってみて痛感しました」とレースを振り返った。2走・井戸も世界陸上初出場。「この決勝の舞台で走れたことは本当に、これからの経験に活かせる」と経験値を積んだ。

2大会連続出場となった今泉は「世界の決勝に残れたというところは、日本全体としてこの400mのレベルを底上げできているという一つの証明にもなった」。アンカーの松本も「この4人がこの決勝の舞台を走って、まだ力不足だなって感じているのも、もちろんあるので、まだまだ成長段階。もっとロングスプリントが強くなっていけたら」と話した。

混合4×400mリレーは世界陸上では過去3度実施され、19年ドーハ大会はアメリカが優勝、22年オレゴン大会はドミニカ共和国、23年ブダペスト大会は2大会ぶりにアメリカが制した。日本は、初出場の22年世界陸上オレゴンで、3分17秒31で予選敗退となっていた。