「単なる事故ではない」政府の支援求めるも…
市民の力によって見つかった遺骨。

長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 共同代表 井上洋子さん
「あれが単なる事故だったらね。単なる事故じゃないですよ。戦争中のエネルギー政策で、日本の国のために無理をして、人災で殺された人たちです。やっぱりそこは国が責任を取らないと」
「刻む会」は、政府に対し遺骨の調査・返還の支援を繰り返し求めていますが、厚生労働省は安全性の懸念などを理由に、退け続けてきました。
発見から2週間以上が過ぎた9月12日現在も、遺骨のDNA鑑定に関する政府の方針は決まっていない状況です。
事故で父親を亡くした常西勝彦さん(83)
「少しでも政府が力を貸してくれれば、もう少し大々的にやれると思うけど。私もいつまで動けるかわからんけどさ、そう長いことはないんじゃないと思う」
「認知症の父に遺骨抱かせたい」遺族の高齢化も進む
上村彩子キャスター:
日本と韓国の市民の方たちで協力し合って、遺骨が初めて見つかったというのは大きな一歩ですよね。ただDNA鑑定が進んでいない、そして遺族の方のもとにかえっていないという点では道半ばですね。

喜入友浩キャスター:
そして韓国人の遺族も、「認知症の進む父に、なんとか遺骨を抱かせたい」「183人は同じ魂だと思っている。1人だけでも見つけ出されてほしい」と語っています。ただ、こうした遺族たちの高齢化も進んでいるというのが現状です。
上村キャスター:
遺族の気持ちを考えると、スピード感をもって進んでほしいと思うのですが、安全も確保しながらとなると、難しい面もありますよね。
亡くなられた方たちの心が少しでも安らぐように、調査や議論が進んでほしいと思います。














