ついに始まった潜水調査 海底には横たわる人のような姿も
強力な助っ人も現れました。狭く、閉ざされた環境での潜水技術を持つ、ダイバーの伊左治佳孝さんと、韓国のダイバーが調査に加わったのです。
約1年前に始まった潜水調査。水が濁って前が見えない。坑道が崩れて先に進めない。遺骨があるとみられる坑口から約500m先の、本坑道の部分に到達。そして、6回目の調査となった8月25日、韓国のダイバー2人が、ついに人の骨を発見しました。

持ち帰ったのは足の骨など3本。大きいもので、42cmほどありました。
次の日の調査でも、長靴を履き、横たわった人のような姿も確認できます。

ダイバーが持ち帰ったのは頭の骨でした。
遺骨を発見した韓国のダイバー
「半分くらいが埋まっていました。きのう見つけた遺骨のすぐ近くでしたので、もしかしたら同じ人かもしれない」
ダイバーは、周辺に複数の靴のようなものも確認し、「4人の遺体があったと思う」とも話しました。犠牲者の遺族は…

祖父を亡くした日本人遺族
「183人の尊い命を、この世にもう一度出すことができて、本当に感謝しております。本当にありがとうございました」
長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 共同代表 井上洋子さん
「やっとご遺骨に巡り会えたという、これは本当に長生炭鉱の刻む会にとって、遺族にとっても記念すべき日になったと思います」
事故で父親を亡くした常西勝彦さん(83)のもとにも、その知らせが届きます。「父の遺骨の可能性は低いと思う」と言いながらも、喜びは隠し切れません。

常西勝彦さん(83)
「見れただけでもね、今まで生きとったかいが、83年生きとったから見れる、これが」














