静岡県伊東市の田久保真紀市長が、9月10日に議会を解散したことを受け、市の選挙管理委員会は9月11日、市議選の日程を10月12日告示、19日投開票と決定しました。日程が決まったことで、予定されていたイベントなどへの影響が出始めています。
<伊東市選挙管理委員会 菊間徹夫委員長>
「これより伊東市議会議員選挙執行関係の議事に入ります」
田久保市長の議会解散を受けて伊東市の選挙管理委員会は9月11日、会合を開き、告示日を10月12日、投開票を19日とすることを正式に決めました。
<菊間委員長>
「タイトで厳しい選挙なので、職員の協力を得ながら無事執行できればという風に思っています」
日程が決まったことで、もともと予定されていた行事への影響が出ています。市の剣道連盟によりますと、19日に昇級試験の会場として予定していた武道場が投票所となったため、会場を変更することになったということです。
観光面への影響も懸念されます。伊東市観光協会によりますと、10月中旬に予定している市内の秋祭りが告示日と投開票日に重なってしまったといいます。
<伊東観光協会 村田充康専務理事>
「告示して、選挙カーが街の中を走ったりするのに、お神輿が町の中を巡行してるっていうのもあるので、なんか雰囲気違うなというのは感じます」
観光協会は、選挙に左右されないよう実施に向けて準備を進めたいとしています。
<村田専務理事>
「今まで通りに、あんまり他の事は気にせず、お客さん呼ぶように一生懸命やっていきます」
急な市議会議員選挙を受け、補正予算をめぐっても新たな動きがありました。11日午後、総務部長らが市長の元を訪れ、議会の承認を得ずに市長の権限で予算を組める「専決処分」を決定しました。
補正予算では台風15号による倒木の撤去費用や市議会議員選挙の経費などが盛り込まれました。市議会議員選挙の予算は、人件費や物価の高騰により、前回の4500万円から6300万円となりました。
<伊東市 木村光男総務部長>
「市の財政も潤沢にあるわけではないので、極力押さえていただきたいのが本音です」
Q.市長の反応どうだった?
「特になかったです。びっくりするかなと思ったんですけど特になかったです」
選挙の予算は30人の立候補を想定したもので、さらに増える可能性があるということです。
一方、市役所には議会解散直後から多くの問い合わせが寄せられ、職員が対応に追われています。
秘書広報課によると、これまでに寄せられた問い合わせは合わせて1万55件にのぼり、その多くが市長に対する批判や苦情だということです。