「早く手術して少しでも音を聞かせてあげたい」

手術は、もともと去年8月に予定されていましたが、体調や検査結果などの影響で3回にわたって延期を繰り返してきました。

1歳半くらいまでに手術をした方がいいと医師に言われながら思うように手術が行えない状況に母親の雛子さんは焦りを募らせていました。

ちーちゃんの母 満生雛子さん
「約1年くらい延期になっちゃったから。周りの子の話はじめてるから、最近ちょこちょこ遅れが出てるかなって。仕方ないんですけど。早く手術して少しでも音を聞かせてあげたいなと思います」

「しゃべれるようになります」

待ちに待った今回の手術。

検査結果に大きな異常はありませんでした。

「人工内耳」は音を電気信号に変換して脳に伝える装置で、耳の奥に埋め込みます。

手術を担当する医師
「全身麻酔で眠っていただいて、耳の後ろを切ります。耳の後ろから頭皮にかけて皮膚切開をいれて、皮膚と皮下の組織を剥がして骨を出してドリルで骨を削ります。その空間を通じて人工内耳の電極が蝸牛にアクセスできる道を作るんですね」

補聴器をつけても太鼓などの大きな音しか聞きとることができないちーちゃん。

手術により、その聴力がかなり改善されると担当医は話します。

手術を担当する医師
「(聞こえるようになるのは)ささやき声くらいと言われていますかね。ただかなり近い距離でということにはなると思うので。基本的には言葉を獲得する力が正常であれば、基本的に皆さんしゃべれるようになります」