県立高校の再編の考え方について、富山県と県議会最大会派の自民党との間に違いが浮き彫りになりました。

10日の富山県議会で自民党議員会の宮本光明議員が、県立高校再編について自民党の提言に対する県の考えを質しました。

県立高校再編をめぐっては、県は2038年度までに現在の34校から20校まで『段階的』に再編する方針を示しています。

一方、自民党は、再編の全体像をまとめて示したうえで、計画を5年前倒しすることなどを求めています。

自民党の提言について新田知事は次のように答弁しました。

富山県 新田知事
「全体像をまとめて示すということは募集停止となる高校を含む多くの高校における在校生や将来入学を希望する中学生や学校運営へのネガティブな影響が大きいのではないかと考えております」

計画の5年前倒しについても新たな学校づくりへの十分な準備ができず、今後の社会情勢への変化への対応も難しくなるとしました。

自民党の提言をまとめた永森直人議員は、再編の具体的なビジョンを示すべきだと県の方針を批判しました。

自民党議員会 永森直人議員
「こういう学校できるんだっていう、そういうある種の期待を抱かせるようなワクワクするような姿というのが見えるかというと、ほとんど県民の方には伝わっていないのではないかと」