利用客の減少に悩む芸備線についてです。JR西日本岡山支社はきょう(28日)開いた定例会見で、「地域にあった利便性の高い交通体系について議論を進めたい」と述べました。

(JR西日本岡山支社 藤原乗将支社長)
「私どもとすれば、今の芸備線の利用状況の厳しさからしますと。その地域にあった、利便性と持続可能性の観点から、より良い姿、どういう形でしようかという議論の場を設けていただきたい」

JR西日本岡山支社で開かれた定例会見です。


人口減少の影響で一部区間の利用者が激減する芸備線について、JRは存廃を含めた、前提を置かない議論する必要があるとし去年から沿線自治体と話し合いを進めてきました。
しかし、11月2日に開かれた会議で、今後の議論は路線の「利用促進」に専念することが確認されていてJR側は、国に今後の方針を相談したいとの意向を示していました。
きょうの会見でJR西日本岡山支社の藤原乗将支社長は、国に地域交通のあり方について議論する場を新たに設けて欲しいと要望したことを報告。沿線自治体に理解を求めつつローカル線が抱える問題に対応していきたいと述べました。
(JR西日本岡山支社 藤原乗将支社長)
「現状をみると、なによりも早く議論を始めさせていただきたいという思いですので。私どもの思いが伝わり切っていないですとか。あるいは誤解があるというのであれば。それがほどけるような対話も考えているところです」
JR西日本では、今後も国に働きかけ自治体と話し合いを進めていきたいと話しています。