俳優の高橋一生さんが、広報大使を務める特別展「運慶 祈りの空間ー興福寺北円堂」の取材会に出席しました。

奈良・興福寺の北円堂は、本尊の国宝 弥勒如来坐像と両脇に控える国宝 無著・世親菩薩立像が、鎌倉時代を代表する仏師・運慶の晩年の傑作として知られています。北円堂は通常非公開ですが、修理完成を記念して弥勒如来坐像の約60年ぶりの寺外公開となりました。
高橋さんは“非常に凝縮された美しい祈りの空間にいさせていただいてるなと。特等席で見させていただいて、あらためて広報大使に任命させていただきましたことを心より幸福に思いましたね“と笑顔。

中でも弥勒如来坐像の後方に立つ無著・世親菩薩立像について“非常に人に近いといいますか。「玉眼(ぎょくがん)」を是非皆さんに見ていただきたいなと。他の仏様にはない造形が無著と世親には施されていて、より兜率天(とそつてん)の教えから人間の世に教えを広めるために、人に限りなく近い状態にいる2人の兄弟の姿がとても印象的に映るはずだと思います“と熱く語り、“何より僕が興奮してます“と感動した様子でした。

高橋さんは音声ガイドも担当しており、“できる限り、これを見る方たちの邪魔にならないような声の運びやリズムを意識しております“と心がけたポイントを明かしました。そして、“涙をたたえているように見える無著の玉眼だったり、世親の眼差しをこれほど静ひつな空間で感じていただけるのは、またとない機会だと思います。貴重な体験を皆様にもしていただきたいと思います。音声ガイドはうるさかったら外していただいて“と笑いを誘いながら呼びかけていました。
特別展「運慶 祈りの空間ー興福寺北円堂」は東京国立博物館にて2025年9月9日から11月30日まで開催されます。

【担当:芸能情報ステーション】