台風15号は各地で、大雨や突風による被害をもたらしました。今回の台風の特徴と、突然やってくる災害への備えについてみていきます。(5日午後5時過ぎの放送より)
台風15号 上陸まで早く、上陸してから強まった「珍しいタイプ」
日比麻音子キャスター:
今回の台風15号は、上陸まで早かったですね。

気象予報士 森田正光さん:
珍しい台風でしたね。一般的な台風は、南太平洋付近で発生してから、日本にやってくるまで平均で約5日かかります。ところが今回は、発生してから高知に上陸するまで22時間でした。
日比キャスター:
8月21日に発生した台風12号もすぐ上陸しました。発生してすぐに上陸・接近が増えている印象を受けますが、なぜなのでしょうか。

森田さん:
日本のすぐそばで発生しているので、すぐやってくるのは当たり前ですよね。なぜ日本付近で発生したかというと、海水温が高いからだと考えられます。台風15号に関しては、上陸したときには最大風速は18メートルでしたが、5日朝になって23メートルと強まりました。
普通、台風は上陸すると勢力は弱まりますが、今回は強まりました。だから、とても珍しい今までにないような台風でした。規模は大きくはありませんが、その変化の仕方は珍しいタイプだったと言えます。
日比キャスター:
このような想定できないケースが今後、増えていくのでしょうか?
森田さん:
来年以降もこういうことが起これば、やはり気候変動が身近な問題だと考えた方が良いのかもしれません。