台風15号が日向灘を北上した影響で、宮崎県内は、4日、記録的な大雨となりました。
24時間の雨量が平年の9月1か月分を上回ったところもあり、各地で住宅の浸水被害や土砂崩れの発生が確認されています。

4日、台風15号が日向灘を北上し、県内は記録的な大雨となりました。
午後7時前には、北部平野部で線状降水帯が発生。

都農町では午後9時10分までの24時間降水量が465.5ミリと観測史上最大を記録しました。
これは平年の9月1か月分を上回る雨量です。

各市町村によりますと、これまでに住宅の床上浸水が延岡市、日向市、新富町であわせて5棟、床下浸水が延岡市、日向市、都農町、門川町、木城町であわせて9棟確認されています。

西都市では、4日、男性が雨漏りの点検中に天井が抜けて落下し、軽いけがをしました。

一方、交通機関では、JRが5日午前中まで、日豊本線などの一部の区間で運転を取りやめました。

(岡山からの観光客)
「きのうとか台風でほとんど観光できていない」
(山口から訪れた人)
「せっかくだからもっと観光できたらよかった」

正午すぎには各路線で安全が確認され列車の運転が再開されました。

(田尻怜也記者)
「延岡市浦城町のこちらのトンネル付近には、大量の土砂が道路に流れ込んだ形跡があります」

延岡市浦城町にある国道388号の新浦城トンネルの北側では土砂崩れが発生。
日向市美々津町の県道51号でも土砂崩れが発生し、いずれも全面通行止めが続いています。

県内では、ほかにも土砂崩れが多数確認されていて、いち早い復旧が待たれます。