日米の関税合意をめぐり、赤沢経済再生担当大臣とラトニック商務長官は、日本がアメリカに行う80兆円の投資の枠組みをまとめた共同文書に署名しました。

アメリカ ラトニック商務長官
「共にこの取り組みを進められることに感激しており、石破政権とトランプ政権は緊密に連携し、この歴史的合意の全ての目標を達成するために、類まれなパートナーシップを築いていく」

アメリカを訪問している赤沢大臣は4日、ラトニック商務長官と閣僚協議を行い、7月に日米関税協議で合意した日本による80兆円の対米投資の枠組みを記した共同文書をとりまとめました。

2人はトランプ大統領が託したペンで共同文書に署名し、握手と抱擁を交わしました。

当初、日本側はこうした文書の作成を想定していませんでしたが、アメリカ側が投資内容の詳細を明らかにしたいと文書化を強く望んだとされます。

そのため、日本側が自動車関税の引き下げや相互関税の負担軽減措置を明記した大統領令の早期発出を求めるかわりに文書化に応じたかたちです。

ラトニック長官は今回の対米投資について、「日米関係の新たな時代を象徴するものだ」と強調しています。