気象庁によりますと、きょう午前3時に奄美大島の東で「台風15号(ペイパー)」が発生しました。あすにかけて西日本や東日本で土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に注意・警戒が必要です。
また、九州南部・九州北部地方・四国地方・東海地方では、きょう昼過ぎからあす昼過ぎにかけて「線状降水帯」が発生して、大雨災害発生の危険度が急激に高まるおそれがあります。

今回の特徴は、日本近海でいきなり発生して日本列島を直撃する予想のため、備えをするまでに時間がありません。
台風は海面水温が27℃ほどで発生・発達すると言われていますが、現在南の海上は30℃近くなっています。海面水温が高いと、台風のエネルギーになる暖かく湿った空気が入るため、台風は勢力を強めるおそれがあります。

多くの台風は、日本のはるか南で発生し、日本列島に近づくまで4~6日はかかりますが、今回の台風は”日本近海”でいきなり発生し、横断する見込みです。
【24時間の予想雨量】
〈4日午前6時~5日午前6時(多いところ)〉
関東甲信地方 100ミリ
東海地方 180ミリ
近畿地方 150ミリ
中国地方 100ミリ
四国地方 300ミリ
九州北部地方 200ミリ
九州南部 200ミリ
奄美地方 100ミリ
〈5日午前6時~6日午前6時(多いところ)〉
東北地方 100ミリ
関東甲信地方 200ミリ
東海地方 150ミリ
近畿地方 150ミリ
四国地方 150ミリ