核軍縮に関する専門家の会議が広島市で開かれ、核抑止に頼らない安全保障のあり方について議論しました。

広島県などが開いた会議、「ひろしまラウンドテーブル」は今回で12回目で、日本やアメリカ、中国、ロシアなど7か国の専門家が意見を交わしました。
終了後の会見で、議長で順天堂大学の藤原帰一特任教授は、「世界は『戦争の時代』となり、核抑止への依存が強まっている」と指摘しました。

ひろしまラウンドテーブル議長(順天堂大学)藤原帰一特任教授
「核兵器に頼らない平和は実現できるのだろうか。核抑止は破綻する危険を伴う。抑止が間違っているというよりも破綻する可能性がある、そうした抑止の破綻とは「核戦争」です」
会議では、「核抑止は破綻すると『核戦争』になる」として、「核抑止」に頼らない安全保障のあり方について議論しました。そして、▽「核抑止」から「通常兵器による抑止」に転換していけるよう研究を進め、▽世界に発信力を持つ広島から訴えるべきという意見をまとめました。
今回の議論は、「ひろしまウォッチ」という提言にまとめ、26日に発表することにしています。