11万筆以上の署名提出 追加調査開始

2日、名古屋地裁一宮支部で開かれた初公判。事故を起こし、過失運転致死の罪で起訴された児野尚子被告は。

児野尚子被告(50)
「研谷さんの尊い命を奪ってしまいました。事故の責任は全て私にあります」

起訴内容を認めました。ただ、起訴内容の「被害者」は沙也香さんただ一人。日七未ちゃんの名前はありません。                     

刑法では、胎児は母体の一部とされ「人」とみなされていないからです。

友太さんは「娘を被害者として認めて欲しい」とオンラインで署名活動を開始。2週間で11万筆以上集まり、名古屋地検に提出しました。

その後の関係者への取材で、名古屋地検が日七未ちゃんへの過失運転傷害罪の立件が可能かどうか追加の捜査を始めることが新たに分かりました。

研谷友太さん
「被害者側が、ここまで動かないと対応してくれないのかっていう思いも当然あります。声を上げなかったら、このまま終わってたと思う」

小川彩佳キャスター:
沙也香さんは、お腹の中にいる日七未ちゃんについて胎動のことや食事のことなど、母子手帳につぶさに記録していたそうです。妊娠9か月となりますと、エコー写真には表情もはっきり映りますし、命の愛おしさを一層感じられるときですよね。

藤森祥平キャスター:
友太さんの訴えについて、名古屋地検は今後、日七未ちゃんが脳にダメージを負った経緯など追加の捜査を行って、立件できるかを慎重に判断するものとみられています。