御年97歳にして現役の水墨画家。その足跡をたどる展示会が、いま、江津市の美術館で開かれています。

江津市在住の水墨画家・清水泉州(しみず・せんしゅう)さんは、現在97歳。50歳ごろから水墨画を描き始め、今でも現役で作品制作を続ける傍ら、水墨画教室の講師としておよそ30人を指導しています。

今回、今井美術館では、2015年、新日本美術協会展で東京都知事賞に輝いた「春爛漫」など、美術展での受賞作品など代表作53点が展示されています。

水墨画家 清水泉州さん(97)
「自分の感動をこの作品にぶつけて、どうそれを表現するか。墨で描くんじゃけぇね、色じゃなくて墨の黒い色で描くわけですよ。その黒で雪の白さとか、春の萌えあがるような新緑、あるいは夏の曼珠沙華が真っ赤に咲いたところ、秋になると紅葉、黒一色で表現するわけで、そういうところをどう上手く表現できるかが一番のポイントになると思います。」

今でも現役の画家として制作に打ち込む清水さん。今後の意気込みを聞いてみると…

水墨画家 清水泉州さん(97)
「9月26日で98歳になります。なんとか腕の動く間はやっていこうと思います。」

清水さんの足跡をたどる展示会は、江津市の今井美術館で今月7日までです。