8日未明、皆既月食がおこります。
天文に詳しい山陽学園大学地域マネジメント学部講師の米田瑞生さんに聞きました。

ー今回の皆既月食はどのような特徴があるのでしょうか。

(米田瑞生さん)
「月食は満月の夜に発生しますが、毎回の満月に発生するわけではありません。29.5日ごとに満月になりますが、最後に日本で皆既月食が見られたのは、2022年11月のことです」【画像①】

【画像①】2022年の皆既月食(撮影:米田瑞生さん@高松市)

「今回の皆既月食は、8日午前1時12分に月が欠け始めます。月が地球の影にすっぽり入るのが2時30分、つまりこの時刻に皆既月食が始まります。

最大の皆既月食の(地球の影の中央に月が再接近する)時刻が3時12分です。皆既月食が終わるのが3時53分、この後の月は部分的に地球の影にとどまり、完全に月食が終わるのは、4時57分です。この頃になると、月は西の空に低くなっています。

皆既月食の最大の頃、月は西南西の空高度30度近くにあります。晴れてさえいれば、南西の空に、建物や山など、障害物がない限り、よく見えるはずです」

【画像②】は2018年に米田さんが高松市で撮影した皆既月食。【画像③】は米田さんが2015年にハワイ・マウイ島で撮影した皆既月食です。雲の影響があります。

【画像②】2018年の皆既月食(撮影:米田瑞生さん@高松市)
【画像③】2015年の皆既月食(撮影:米田瑞生さん@ハワイ・マウイ島)