大分県内で新型コロナウイルスに25日、新たに823人の感染が確認されました。増加傾向が続くなか、大分市にあるワクチン接種会場では予約数が10月に比べて倍増しています。

(県感染症対策課・宮崎哲也参事)「10月頃、オミクロン株対応ワクチンの接種が始まったころは、まだ打たなくてもいいと考えている人も多かったようだが、現在こういった状況なので、接種をしておこうという人が段々増えている」

感染が確認された823人の年代別の陽性者数は、0歳が8人、1~4歳が23人、5~9歳が54人、10代が106人、20代が104人、30代が117人、40代が148人、50代が86人、60~64歳が43人、65~69歳が37人、70代が53人、80代が27人、90歳以上が17人です。

40代が148人と最も多く、次いで30代が117人などとなっています。

1日の陽性者数は先週から290人余り増え、2日ぶりに前の週を上回りました。

クラスターは7件で、4か所の医療機関(大分市・玖珠町・由布市・別府市)と3か所の高齢者施設(大分市・豊後大野市・別府市)で確認されています。これで県内のクラスターの累計は1000件を超えました。

また90歳以上の患者1人の死亡が発表されています。

第8波への警戒が続くなか、大分市にある県営接種センターでは25日、定員の200人を超える人が予約していて、10月に比べ倍増しています。一方、県内でオミクロン株対応ワクチンを接種した人の割合はおよそ17パーセントと、2割に届いていません。

(県感染症対策課・宮崎哲也参事)「若い人の中には、『今のコロナはかかってもそれほどひどくならないのでないか』という考えもあるが、重症化してしまった人の中には若い人もいるので、安心できるようぜひ接種してほしい」

来月には新たな変異株が猛威を振るうという予測もありますが、県はオミクロン株対応ワクチンについて、変異株にも効果があるとして早めの接種を呼びかけています。