韓国の尹錫悦前大統領の妻・金建希被告が起訴されました。その才色兼備ぶりが注目されていましたが、いま拘置所でどのような生活を送っているのでしょうか。

記者
「ソウル南部拘置所で勾留されている尹錫悦前大統領の妻、金建希被告がきょう、あっせん収賄などの罪で起訴されました」

きょう、起訴された金建希被告。発表されたコメントでは…

金建希 被告
「国民に心配をかけたこの状況が本当に申し訳なく、毎日が苦しいだけです」

夫の尹前大統領は、非常戒厳をめぐり内乱を首謀した罪などで、すでに起訴されていて、大統領経験者とその妻がそろって起訴されるのは、韓国史上初めてのことです。

市民
「罪を犯したのなら、合法的な処罰がなければなりません」

実業家としての経歴も持つ金建希被告。

記者
「金建希夫人のファンクラブのサイトですが、登録者数は今でも8万人を超えています」

一方で、尹前大統領の就任前から様々な問題が指摘されていました。

金建希 被告
「良く見せかけるために経歴を誇張したこともありました」

現在、捜査が進められている疑惑は16。旧統一教会の元幹部側から高級バッグを不正に受け取った疑いなどがあります。

3年前に国際会議の場で身に付けていた高級ブランド「ヴァン クリーフ&アーペル」のおよそ600万円するネックレスも、政府の人事の見返りに受け取った疑いがもたれています。

取り調べに対し、ほとんどの供述を拒否しているということですが、弁護人には…。

金建希 被告
「再び夫と一緒に暮らせるだろうか」

と話しているということです。

金被告が勾留されているのは、尹前大統領のいる拘置所から20キロほど離れたソウル南部拘置所です。

関係者によると、独房はおよそ1.4坪でクーラーはなし。30℃超えの暑さを扇風機でしのぎ、夜は床に布団を敷いて寝ているということです。

今夜のメニューは、エビのピリ辛鍋ととんかつとされていますが、別の関係者は「ほとんど食事をしていない」と明かします。

起訴により、金被告はここで最長6か月間、勾留されることになります。