「前倒し賛成」に名前の公表が必要な理由とは?

高柳キャスター:
提出する書面で名前の公表が必要というのも大きなポイントですね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
2つ理由があると思います。

▼まず表向きの理由として、総裁という最高権力者の身分に関わることなので、議員1人1人が氏名を公表して明確にしましょうというのが1つです。

もう1つの理由は、▼もし今後も石破政権が続くのであれば「前倒し総裁選を行うべきだ」という意思を鮮明にした人は、「残念ながら次の人事では要職にはつけませんよ」という一種の脅しだと思います。

これをきっかけに、自民党の中は“国民不在のバトル”に入りつつあるということです。

井上貴博キャスター:
参議院選挙が終わったあとから、「誰が責任を取るんだ」という自民党内のゴタゴタをいつまでやっているんだろうと感じます。時間の浪費でしかないので、ルールを決めてできないのかと思います。

たとえば国政選挙の終了後、党内で総裁選をやるかどうか決めておき、党所属議員と都道府県連の皆さんに連絡して…というように、迅速に出来ないのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
自民党は「総裁の良識に基づいて判断する」という、今までの古いルールに縛られているわけです。

たとえば日本維新の会は、国政選挙のあと「投票しましょう」ということになっています。本来ならそういうルールを作る時期ですよね。