福島県内で飲酒運転による事故が後を絶たない中、その危険性を体験し、根絶を目指すキャンペーンが、いわき市の商業施設で行われました。

水津邦治アナウンサー「アルコールを含んだ口臭防止スプレーを口いっぱいにかけます。アルコール数値が検出されました、アルコールが検出されて、パワーボタンを押してもエンジンがかかりません」

これは、「飲酒運転防止装置」が取り付けられた車で、アルコールを含んだ息をふきかけるとエンジンがかかりません。いわき市小名浜の商業施設では28日、飲酒運転の根絶に向けた体験型のキャンペーンが開かれました。

また、酒に酔った状態を体験できるゴーグルも。まっすぐ歩くことができません。

体験した人「泥酔状態とはこんなにひどいものかとちょっとびっくりしました」

また、会場では、飲酒運転の疑似体験ができるコーナーがあり、買い物に訪れた人たちが体験していました。

県内では今年、飲酒運転による人身事故が28件発生していて、このうち5人が亡くなっています。1月には、郡山駅前で大阪から来た受験生の女性が飲酒運転の車にはねられ、死亡する事故もありました。

福島県警交通企画課・松本靖則さん「飲酒運転による事故の悲惨さ、飲酒運転による事故の代償をしっかりと考えていただきながら飲酒運転を絶対しないようによろしくお願いいたします」

警察では今後も、こうした啓発活動や検問を行い、飲酒運転の根絶を目指すということです。