塩酸や硫酸をかけられたような皮膚炎に

「やけど虫」は日本の広い範囲に分布し、田んぼや草むら、川辺など湿気の多い場所を好みます。

ハチのように人を刺すことはないものの、ついつい、払ったり潰したりしてしまうと・・・

よしき皮膚科・形成外科 吉木竜太郎 院長
「やけど虫の体内にある「ペデリン」という毒自体が皮膚に付着することで悪さをする。塩酸とか硫酸をバシャッと皮膚にかけられたとイメージしていただいたらいいかと思うんですけど、体液が皮膚に付着すると、ひどい皮膚炎を起こす」

提供:よしき皮膚科・形成外科

吉木院長によると、体液に触れた直後は痛みがなく、「やけど虫」を潰したことに気づかない人がほとんどですが、2日後くらいに水ぶくれができ、線状の皮膚炎を発症するそうです。

触れてしまったら洗い流す

では、「やけど虫」のもつペデリンに触れてしまった場合、どう対処すればよいのでしょうか。

よしき皮膚科・形成外科 吉木竜太郎 院長
「水道水、もし可能であれば石けんで泡立てて、虫の汁、体液がついてしまったところを優しく洗い流して皮膚科を受診する。小さい赤と黒の虫を見かけたら、とりあえず触らない、近寄らないことですね。何か怪しい水疱が出てきたら、すぐに皮膚科を受診していただくっていうのが、一番の対応になるのかなと思います」