「ホーム」という言葉から、日本が特別なことをやってくれると期待?

井上キャスター:
今回の発表・報道の経緯について、ナイジェリア大使館とタンザニア大使館に取材しましたが、27日午後5時時点で返答はありませんでした。
一方、キヤノングローバル戦略研究所の研究主幹である宮家邦彦さんは「ホームタウンという言葉は新しい概念で、正しい定義は特になく、この曖昧さが根源にあるのではないか。野球のホームスタジアムなど『ホーム』という言葉がつくことで、日本が特別なことをやってくれるという期待が膨らみ、誤解が生まれやすかったのではないか」と指摘しています。
アフリカ側としては「日本がそれだけやってくれるんだ」という善意の誤解が伝言ゲームのようなものになっていき、ビザの発給のような話にまで発展してしまったのではないかということのようです。

JICA広報部の江原さんは「今回の騒ぎによって、これまで国際交流に参加してきた市民がネガティブな気持ちになってしまうと非常に残念」と話しています。友好的な事業が一つのボタンの掛け違いで誤解を生み、違う方向に行ってしまうのは残念ですよね。
大和田美帆さん:
私たち自身も、どれが本当の情報なのか、国際交流とは何だろうというのを考えるきっかけにしたいです。きっと悪いことではないと思うので、政府もJICAも否定するだけではなく、そのあたりの説明もしていただきたいと思います。
井上キャスター:
JICAの検証と、もう一度丁寧な説明をしなければ、あらぬ方向に進んでしまう気がします。
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<プロフィール>
大和田美帆さん
俳優・タレント
音楽療法士・子供心理カウンセラーなどの資格を持つ
大和田獏・岡江久美子の長女 1児の母