コメ不足や価格高騰が続く中、ことしの新米の出来に期待が集まります。26日、山口県山口市のコメの直売所は、新米を求める多くの人で混雑しました。

今月23日から新米の販売が始まった「米の駅あとう直売センター」では、開店前から多くの車と人の姿が・・・地元のこしひかり30キロを1万8000円で販売しています。
市内から
「新米でこの価格だったらかなり安いと思いますのでいいと思います!新米ですしやっぱり味がいいと思うので、しっかり楽しみたいと思います」
市内から
「あんま売られていないのでうれしいですね!うちは家族が多いのでコメの消費量が多いので」

コメの値段は、去年と変わりませんが、売れ行きは例年の5倍から7倍です。
米の駅あとう直売センター 吉江智美さん
「このお店20年弱やってるんですけど、こんな状態になるのが初めてで、全く不慣れで、対応もちょっとできてないような状態ではあるんですけども」
想定外の売れ行きに、急きょ購入制限を設けましたが・・・

記者
「用意された70袋は開店後45分で完売しました。それでも、新米を求めてくる車は絶えません」
新米セールとして例年は2か月間で売れる量が、ことしはわずか4日間で売れました。27日からは、通常価格の30キロ2万円で販売する予定です。

コメを生産するなかやまファームでは、前の年から生産面積を500アール増やしました。稲の穂が出る6月から7月の雨が重要ですが、今年は極端に梅雨が短く、厳しい暑さが続いたため、ポンプなどを増やしたといいます。猛暑の影響はなく、梅雨が短かったためコメの病気も少なく高品質で、ことしはおよそ40トンの増産を見込んでいます。
JA山口県は、コメを集荷する農家に前払いする「概算金」の保証価格を、去年より3割増額し、60キロ=2万1000円としました。JA山口県はことしの新米の価格について「去年より少し上がりそうだが、極端な値上がりはしない」とみています。
去年のコメ不足に加え、ことしの猛暑や水不足。新米の流通とともに、消費者からは安定した価格や供給が望まれています。














