山で遭難した人を素早く見つけ出すため、登山者に身につけてもらう電波発信機をヘリコプターで探す訓練が26日、山口県山口市でありました。

訓練には、県の防災航空隊の隊員と林野庁の職員らが参加しました。

訓練の鍵になるのが、マッチ箱ほどの大きさの電波発信機です。登山者が発信機を身につけている想定で、防災ヘリ「きらら」が捜索にあたります。電波を受信することで、おおよその距離と方向がつかめるということです。携帯電話の位置情報は携帯の電波が届かないところでは機能しませんが、発信機があれば場所を絞り込めます。

県消防防災航空隊 森智則 副隊長
「木々が立ちはだかって地表が見えないことが多く、発見はとても難しくなりますので、こういうものも活用できたらより早く発見できるものだと思います」

発信機のサービスを扱う福岡県の会社によると、年間200件ほどの捜索に今回の仕組みが活用されていて、発信機を装備しないとリフトが使えないスキー場もあるということです。

AUTHENTICJAPAN 澤田浩基 さん
「ピンポイントで対象を探すことができるというシステムに関しては『ここヘリ』は安心のシステムになっているかと思います」

県防災航空隊では、すべての隊員がシステムを使えるように訓練したいとしています。