今年3月、国が南海トラフ地震の新たな被害想定を発表しました。

津波の浸水想定区域が広がった北九州市では25日、海抜表示が増設されました。

北九州市門司区港町では25日午前、街灯に海抜表示が新しく取り付けられました。

海抜表示は、海面から設置場所の地面の高さを表示したもので津波から避難する際の参考となります。

これまでに北九州市は国道と県道の688か所に設置していましたが国が今年3月、南海トラフ地震の新たな被害想定を発表。

北九州市内では津波の浸水想定区域が従来のおよそ4倍に広がったことなどから、門司港エリアに海抜表示を9か所増設しました。

このうち、外国人観光客が訪れそうな場所には、英語表記のものも初めて取り付けられています。

北九州市 危機管理課 災害対策係 日高弘毅さん
「門司港エリアは観光客がたくさん来られるエリアですので、地震津波が来たときに、ここはこういう海抜ですよということで、英語の表記もさせていただきました」


市はこのほか、新たな浸水想定区域を対象に今年度中に防災訓練を実施するとしています。