高い場所での「救助技術向上」を狙います。岡山市消防局と送電事業者が、合同で鉄塔での救助訓練を行い、手順などを確認しました。


(坂井亮太キャスター リポート)
「鉄塔一基の電圧は、最低でも6万ボルト以上。一歩間違えれば、感電死するおそれもあります。消防隊員たちは、中国電力ネットワークの社員から、安全かつ迅速に救助が行えるようアドバイスを受けています」

(訓練)
「状況は、熱中症により動けなくなったもの。転落および機材の落下に十分注意して活動する事。活動開始、よし」

高さ約22メートルある鉄塔で、体調不良によって動けなくなった作業員を救出するという訓練です。
岡山市消防局と、岡山エリアで87万世帯以上に電力を供給する中国電力ネットワークが企画したもので、約40人が参加しました。

消防隊員らは、15センチ程の支えを頼りに、約40秒で作業員の元へ向かいます。
要救助者の脈拍や体調等を確認した後、高圧電線にあたらないようロープを使って作業員を救出します。

(訓練)
「巻着完了」「了解」
全国で、作業員が鉄塔メンテナンス中に感電したり、墜落したりする事故が起きるなか、迅速に救助が行えるよう、互いに情報を共有し救助手順などを確認しました。

(岡山市北消防署特別高度救助隊 高月勇副隊長)
「鉄塔に登る時の注意事項、それから特異性といった所も共有することができましたので。この知識と技術を持ち帰って、しっかりと今後も安全確実迅速に対応できるように努力してまいりたい」

最新型の消防車両による救助も行われた、今回の訓練。岡山市消防局と送電事業者は、今後も有事に備えるために合同で訓練を行なうということです。