高知県安芸市の障がい者施設で、施設を運営する一般社団法人の前代表理事らが、利用者に対して虐待を行っていたことがわかりました。県は、施設に再発防止の具体的な計画書の提出を求めています。

虐待があったのは、障がい者らが農産物の袋詰などを行う安芸市の多機能型事業所TEAM(チーム)あきです。中芸広域連合などによりますと、2025年5月、中芸広域連合にTEAMあきの利用者が虐待を受けているという連絡がありました。中芸広域連合が調査した結果、施設を運営するこうち絆ファームの前代表理事が利用者の座るイスを蹴って高圧的に注意したり、施設の生活支援員が利用者を蹴ったりしていたことが判明。中芸広域連合は、これらを虐待と認定しました。

8月報告を受けた県は、施設を運営するこうち絆ファームに対して、再発防止の具体的な計画書を9月4日までに提出するよう求めています。

前代表理事は5月の総会で解任されていて、現在の小松翔士(こまつ・しょうじ)代表理事は、「生きづらさを抱える人を受け入れる本来の事業所にするため組織の改革をしていきたい」とコメントしています。