長野県木曽町で2024年、ゴンドラリフトの点検作業をしていた男性が大けがをした事故で、松本労働基準監督署は25日、危険防止のための措置を取っていなかったとして、ロープウェイの運営会社と安全責任者を書類送検しました。

労働安全衛生法違反の疑いで、長野地方検察庁松本支部に書類を送られたのは、木曽町の木曽カントリー株式会社と、安全責任者の60代の男性課長です。

この事故は、2024年9月14日の午前7時前、木曽町のおんたけロープウェイ山頂駅で、ゴンドラリフトを動かしながら、営業開始前の検査をしていた木曽カントリー株式会社所属の53歳の男性が、身に着けていた墜落防止用器具のロープがゴンドラに引っ掛かり、そのまま引っ張られてゴンドラリフトの構造物に激突し、顔や胸などに大けがをしたものです。

松本労働基準監督署


松本労働基準監督署は、機械を運転したままで検査などの作業をする際に、法律で定められた危険箇所に覆いを設けるなどの措置が取られていなかった疑いがあるとして書類送検しました。