強い日差しが降り注ぐ中、大勢の人が訪れた一般公開。夏休み中の日曜日ということもあり、家族連れや子どもたちの姿が見られました。艦艇広報のねらいの一つにあるのが、若い世代への「自衛隊活動のPR」です。防衛省によりますと、2023年度の自衛官などの応募者数は、2014年度と比べ約4割減少したほか、採用者数は対計画比51%となっています。

「とね」の一般公開には大勢の人が訪れた(高知市・24日)

人口減少を受け人材の確保が厳しさを増す中、陸上自衛隊から海上自衛隊に転職したという上延清正さん(24)に艦での生活や海上自衛隊の魅力について聞きました。

陸上自衛隊から海上自衛隊に転職した上延清正通信員(24)

Q.なぜ、陸上自衛隊から海上自衛隊に転職したのですか
◆護衛艦「とね」通信員 上延清正さん
「親が心配したので最初は地元の姫路に駐屯地がある陸上自衛隊に入りましたが、高校生からの海上自衛隊へのあこがれが捨てきれず試験を受けて入隊しました」
Q.海上自衛隊に入るにあたり不安に思っていたことはありますか
◆上延さん
「出航したら携帯電話の利用が制限されることを心配していましたが、メールのやり取りは許可されていました」
Q.海上自衛隊の魅力は
◆上延さん
「いろんな寄港地へ寄れるのが海上自衛隊の魅力だと思います。給料に関しても全く不満はないです。周りの同い年よりも高いと思います。元気で国防に携わりたいという人が仲間になってくれればうれしいです

厳しいイメージや硬いイメージがある自衛隊。しかし「とね」には、誇りをもって笑顔で働いている隊員たちの姿がありました。8月30日には同じく高知新港で潜水艦の一般公開を行う予定で、潜水艦の装備や自衛隊員の生活に興味がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。