海上自衛隊の「護衛艦とね」が4年ぶりに高知に寄港し、24日に一般公開が行われました。大勢の人が熱い視線を送った護衛艦の装備や、艦内での暮らしとは。

4年ぶりに高知に寄港した海上自衛隊の護衛艦「とね」(高知市・24日)

24日、高知市の高知新港にできた長蛇の列…お目当ては4年ぶりに高知に寄港した海上自衛隊の護衛艦「とね」です。「とね」は全長は109メートル、排水量は2000トン。1993年に就役し、日本近海や沿岸海域の警戒・監視を担う「あぶくま」型護衛艦の6番艦で、広島・呉を母港としています。「とね」には速射砲やソーナーなどが設置されていて、対潜戦、対水上戦、対空戦の各種能力を備えているということですが、谷口真彦艦長がぜひ見てほしいと話すポイントは?

護衛艦「とね」谷口真彦艦長

◆護衛艦「とね」 谷口真彦艦長
「船の中部にアスロックランチャーというものがありまして、まさに護衛艦らしい武器だと思います。あと前甲板には主砲がありますので、そちらも護衛艦らしい印象的な装備だと思っています」

護衛艦「とね」に装備されているアスロックランチャー(高知市・24日)

アスロックランチャーとは対潜水艦用の魚雷を発射する武器で、最大射程は約9キロ、空中速力はマッハ1となっています。普段、なかなか目にすることができない護衛艦の装備。艦内で気になったものについて、現役の海上自衛官にいくつか質問してみました!

護衛艦「とね」に掲げられた旗(高知市・24日)

Q.艦に掲げられている旗の意味は何ですか
A「一般公開ということで『WELCOME』となっています。普段は旗を組み合わせて他の艦と連絡を取るために使います」

火災が起きた際に消火活動を行うための防火衣

Q.消防士のような服ですが、これは何ですか
A「艦内で火災が発生した際に消火活動を行うための防火衣で、対火温度は1200℃となっています。火災の際は艦に設置された消火栓を使い、海水で消火しますが、艦の設備には問題ありません」