終戦後、母が高知県出身の戦没者に宛てたはがきが、80年の時を経て遺族のもとに返還されました。アメリカの航空博物館で保管されていたということです。

返還されたのは高知県南国市出身の戦没者、山本義彦(やまもと・よしひこ)さんの母が終戦からおよそ4か月後、安否を案じ義彦さんに宛てたはがきです。

返還式には遺族らが出席。義彦さんの長男の妻、美代子さんが代表してはがきを受け取りました。

はがきはアメリカ兵が他の郵便物とともに持ち帰り、オレゴン州の航空博物館で保管されていましたが、今回、日本兵の遺留品返還活動を行う団体が博物館に協力を要請。120ほどの郵便物の遺族の捜索を行い、その中に山本さんのはがきが含まれていました。

(遺族代表 山本美代子さん)
「昭和20年の消印が最初わからなかったんですよね。ちょうどこの80年という時に還ってきてくれたというのは、遺族会の皆さんのご尽力のたまものだと思ってます。とてもありがたいです」

返還した博物館は「静かにご先祖様を偲ばれる一助となりますよう心から願っています」としています。