アメリカのトランプ大統領は首都ワシントンの治安対策のために派遣した州兵らを前に演説し、犯罪が急速に減少していると主張しました。

アメリカ トランプ大統領
「ワシントンの犯罪の状況は、ほんの少し前まではこれまでで最もひどいものだったが、今は過去数年で最も良い状況になっている」

トランプ大統領は21日、州兵や警察官らを前に演説し、ワシントンでの犯罪が急速に減少していると主張しました。さらに、「安全の確保のため、当面はここに留まるが、その後、他の場所へ移動する予定だ」と述べ、州兵の派遣などの措置を他の州にも拡大する意向を示唆しました。

先週、「犯罪緊急事態」を宣言したトランプ氏は地元警察を連邦政府の指揮下に置き、治安の強化を図っているほか、共和党の知事がいる6つの州からも応援を得ておよそ2000人の州兵を派遣することにしています。

ただ、地元当局は犯罪が減少傾向だとしているほか、世論調査では政権の措置に反対する住民がおよそ8割を占めています。